水滸の用例チェックが完了した。すべての用例を見直すのにお盆をはさんで丸一週間かかった。
各テーマごとに用例全体をながめることでどんな語法的特徴が明らかになるのか、最初は高い志だった。3日目を過ぎるあたりから、雲行きが怪しくなった。学生たちは私が仕事をサボらないように工夫をしていた! 漢字の入力ミスが後を絶たない。途中から作業の中心は文字の訂正および日本語表現の添削にシフトしていった。文字の入力ミスを分類するとこんな感じだ。
①繁体字→簡体字のミス:
〈與〉→〈兴〉、〈曾〉→〈会〉
②漢字の認識ミス:
〈迸〉→〈进〉、〈拔〉→〈拨〉、〈披〉→〈坡〉、〈敢〉→〈取〉
③論外のミス:〈宋江〉→〈宗江〉
まだまだあるが悲しくなるのでこの辺でやめる。これでは日本語訳も推して知るべしだ。結局、日本語訳の添削に終始することになった。
用例チェックが終わり、課題が一つ片付きホッとしている。