水滸の〈把(将)〉を調べている学生の用例にこんな例があった。
与酒与食,放他穿房入户,把做亲人一般看待〈30回〉
「酒や肴をあたえ、自由に奥向きに出入りさせて、身内同然に扱った」
〈把~〉以下の意味は〈把他看做亲人一般〉ということなのだろうが、変わった表現だ。上掲例はむしろ〈把〉を落として〈做亲人一般看待〉の方が自然だ。ではこの〈把(做)〉は何か?
以前〈把与〉という語を調べた際にもこのような表現を数例見つけた、孤例ではない。〈把〉研究の本筋ではないが、用例を集めたIさんはどう解釈するのだろう?学期が始まったらぜひ聞いてみよう。