先週で大学の仕事も一段落した。現在,新年度1年生用教材を見直している。
今年度から本学の中国人教師が編んだ教科書を使用しているが,その教科書に入る前の導入部「発音」は自分で作ったプリントを配布している。中国語の発音そしてピンインの綴り方規則に習熟しながら,中国語の初歩的な文法を学び,簡単な単文が言えるようにする,というコンセプトだ。
毎年改良を加えているのだが,なかなか満足するものにならない。声調・単母音ときてつぎは複母音に進むべきか,それとも子音を先にすべきか,に始まり,これに文法事項を加える。「動詞述語文」はどこで導入するか,“不”による否定は「変調」を学んでからになる,第3声連続や“不”の「変調」を習ったら「形容詞述語文」を導入し, “很冷”“不热”などの練習ができる,などなど考えるべき点は多い。
さらには発音練習にどんな単語を並べるか。無味乾燥になりがちなピンイン導入教育をできるだけ後の授業につなげたいと考えると,あれこれ教えすぎて学生は消化不良になりそうだ。なかなか悩みは尽きそうにない。