水滸のことば



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好漢・宋江

先週の土曜日に2回目の読書会があった。前回に引き続き宋江の物語を読んだ。

宋江は言わずと知れた梁山泊の総大将、好漢中の好漢、のはずだ。しかし『水滸伝』に登場する宋江はどうもぱっとしない。たいして好きでもない愛人を若い男に寝取られ、その愛人を殺害し、逃亡するはめとなる。宋江は田舎町の下っ端役人であり、風采も上がらず小太り、たいした武芸もない。ただやたらと金だけは持っていて気前がよい。そしてその名声は江湖にとどろき、好漢たちなら誰でも知っていて尊敬の念を抱いている。やたらと人望が厚い。どうしてこんな男が?と感じることしばしばだ。

「管理者」のもっとも大切な心得は、いかに部下を管理しないかにあると聞く。この点から言えば宋江は管理者としての能力を充分兼ね備えていると言えよう。梁山泊の好漢たちを過度に束縛したりはしない。暴れ者李逵に対してはもっと管理すべきかとも思うが。

管理者の地位にありながら管理者らしく振る舞わない。なかなかできることではない。やはり宋江でなければ梁山泊の好漢たちを束ねることは難しいのかも知れない。
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by clingmu | 2009-06-01 15:47 | 水滸


水滸伝の言語に興味を抱く、ある語学教師のぼやき。ときどきゼミ連絡。
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