水滸のことば



2008年 03月 30日 ( 1 )


「アール化」について

入門期の発音指導で最後に教えることになるのが「アール化」だ。入門段階で「アール化」をどこまで教えるか?

共通語の音声は北京語音に基づく、そして共通語では日常的によく使用する語彙に「アール化」の現象が見られる。よって入門段階からきちんと「アール化」を教えるべきだ、という考え方がある一方、初級者にとって負担の大きい「アール化」習得に時間をかけず少しだけ触れてお茶を濁す、という考え方もある。

明日から始まるラジオ中国語講座『まいにち中国語』の4月はすべて発音(ピンイン)の習得に当てられている。そこでテキスト4月号で「アール化」の箇所を見ると、第19日は丸ごと「アール化」だ。テキストでは「アール化」を難度で4段階に分けている。

「難度1」最後の母音で舌を巻くもの:花儿、那儿、哪儿、画儿、活儿、歌儿、这儿、头儿
「難度2」最後の音を取って、その前の母音で舌を巻くもの:味儿、小孩儿、玩儿、一点儿、
「難度3」erをそえるもの:饺子皮儿、事儿、字儿
「難度4」鼻に息を通したあと、舌を巻くもの:空儿、电影儿

今年度ラジオ講座の本気度が「アール化」の解説からもよく分かる。ピンイン〈 i 〉の「アール化」を、複母音に現れる「難度2」と単母音にで現れる「難度3」に分けて解説している。

私の授業では「難度1」と「難度2」を中心に練習し、「難度4」は少し練習する程度で「難度3」に関しては必要なもの(例えば〈事儿〉)だけを「難度2」と一緒に取り上げるのみだった。中国語専攻の授業内容がラジオ講座に及ばないようでは申し訳ない、さっそく教材を微調整した。

明日からラジオ講座が始まる。大学では新学期が始まり、中国語専攻にも新入生がやってくる、新一年生には授業だけでなくぜひ今年度のラジオ講座も聴いてほしい。
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by clingmu | 2008-03-30 20:55 | 教学


水滸伝の言語に興味を抱く、ある語学教師のぼやき。ときどきゼミ連絡。