水滸のことば



2007年 09月 10日 ( 1 )


上海雑感6

<個人レッスン2>
3日間で「過去」はほぼ語り尽くしたので、最後の2日間は高先生が推薦する教科書を使って「日本人に中国語をどう教えるか?」というテーマで話してみた。

1日目は「発音」。こうなるとアウェーの私が「ボール」をキープすることになる。相手は日本語を知らない、だが日本人に中国語を教えたことはある。日本人の癖を話すと一定の理解を示してくれる、あっ、メモまで取り出した、下手なことは言えない。「中国語では無気と有気の区別ですが、日本語では清濁の違いになります、上海語にも濁音はあるでしょ?」「えっ、そうなの、これから注意してみる」という感じになる、やはり現地で学ぶ場合、あまりピンインはじっくり教えないようだ、それはそうだ、目前に生活がある、以前にも書いたが発音だけ1ヶ月やる暇はない。

2日目は教科書の課文を吟味した。この教科書は中国で発行された「日本人のための」テキスト、日本語による訳や解説も付いている。400頁以上の分厚い教科書で100元もする。第1課から“好久没见面了。”といった表現が出てくる、そして“好久”の説明に “好久没吃法国菜了。”“他出去好久了。”などの用例が挙がる、かなり大胆だ。最初の1課は〈打招呼〉なのでいろいろな挨拶が載っているのかも知れない。第2課は〈姓名〉、こんな会話がある“哪位是李明老师?— 坐着那位就是。”、さらに“没见过面”なんて表現もさらりと出てくる、このような表現について話題にしようかと思ったが、先生の反応は“内容蛮深。”と高評価だ。この日は最終日ということもあり、授業は生活をめぐるさまざまな雑談に切り替えた。

この5日間はとても楽しかった。授業を受けたとは言えないかも知れないが、先生も「変な学生」によく付き合ってくれた。次回また機会があれば今度は教材をきちんと準備しておこうと思う。中国で数多く出ている〈口语〉の教材あたりを材料にしてさまざまな口語表現について疑問点をぶつけてみたい。個人レッスンは1コマ45分で100元、日本に比べればはるかに安い。我が大学にも個人レッスン向きの学生がいるかも知れない、紹介してみようと思う。

おまけ:服務員の呼称
最終日授業終了後、高先生と「徐家汇」の「港式」レストランへ食事に出かけた。街のレストランで給仕係をどう呼ぶか? “服务员”で問題ない、中国の人もそう読んでいた。しかしどうも私には素っ気なく感じる。相手が若い女性なら“小姐”が今でも使えそうだが、では若い男性に対しては? 高先生は“小伙子”と呼びかけていた。そういえばいつの間にか給仕係は私にとって明らかに「若者」だ、「(おい、そこの)若いの!」を連想してすぐに使う気にはなれなかったが、今度使ってみよう。「おばさん(失敬)」ならOKだが「おじさん」が使うと相手がムッとするかどうか、今度試してみよう。
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by clingmu | 2007-09-10 15:55 | ひとりごと


水滸伝の言語に興味を抱く、ある語学教師のぼやき。ときどきゼミ連絡。
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