水滸のことば



2007年 09月 05日 ( 1 )


上海雑感3

<諸々のこと>
携帯……中国で携帯初体験。携帯本体さえ入手すればカードを購入するだけで自分の番号を持てる、日本よりはるかに便利だ。ただ、街や電車内でで鳴り響くあの呼び出し音はけたたましい、中国で販売する携帯にマナーモードは不要だ。音が大きくて誰の携帯が鳴ったのか分からない、安宿では隣室の呼び出し音が聞こえた。さらにあの話し声、何で他人の携帯から相手の声がはっきり聞こえるんだろう? もし心臓ペースメーカーを使用するようになったら私は絶対に中国へ行かない。

国際電話……我がホテルでは国際IPカードを購入しかける方法しかないと言われた。ホテルの服務台で買おうとしたら、ここのは高い、よそで買え、と言われた、親切心と取れなくもないが到着間もない外国人にとってはかえって面倒だ。カードの使用法を聞くと、カードに書いてあるとそっけない、我が安宿の服務員は20年前の国営商店並みだ、相手の意図をくみ取れない、これでは会話は弾まない。昔のように“总台”を通してかけた方がはるかに簡単だ、ホテルの“押金”は何のために収めたのだ? 仕方なく翌日カードを外で購入し電話をかけると、電話一本でカードに書いてある番号を永遠に押すことになる。私は諜報部員ではない。

上海書城……すばらしい、明るい店内、手にとって本が見れる、20年前にあったらきっともっと大量に本を買っていただろう、なくてよかったかも。本の量はものすごく増えたが質はまた別問題だ。今後の改善希望点を一つ、購入した書籍は店外に出るとき初めて袋に入れてくれるらしい、私は“孔乙己”ではない、失礼な。

地下鉄……上海の人たちは高架を走る“轻轨”も含めて“地铁”と呼んでいた。自動券売機に自動改札、あまり性能はよくない。切符が反応しないので改札の下をくぐると周囲のおばさんから怒られるので要注意、自動改札なのに駅員がたくさん余っていて暇そうだ。

リニア……浦東の国際空港へ向かう“磁浮列车”に帰途初めて乗車した。始発駅“龙阳站”まで辿り着けば約8分で空港に着く、430キロはさすがに速い。だが“龙阳站”まで行く、または“龙阳站”から市内へ向かうのがとてもたいへんだ。料金は50元前後まで値下がりしたようだが、地元の人はまず乗らないだろう。地下鉄が国際空港から虹橋空港まで開通し万博が終わったら無用の長物、無駄なインフラ投資だった、もちろんそんなことは「美しい国」にもたくさんある。リニア再活用のよい方法を思いついた、どこかのテーマパークのアトラクションでこのリニアを走らせ1回50元、さらに「偽ミッキー」あたりが運転するのはどうだろう? 乗ってみたい人は結構いると思う。

工商銀行……サービスが最低なので客から暴力を受けないようカウンターは大げさな防弾ガラスのようなもので仕切られている。こちらから話しかける声は聞こえるようだが、相手はマイクを通し客を見ないでしゃべる。マイクの性能が悪い上に相手のことを考えしゃべらないので会話は成立しない。機能していない。日本円を人民元に換金するのに1時間かかった、もう中国は外貨が要らないらしい。

タクシー……安くなった。こんな安くていいのか、と思うことがしばしば。以前に比べてタクシードライバーの地位は低下した、目先の利く人はもうとっくに“跳槽”しているのだろう、運転手の質は劣化している。昔はよい会話の機会だったが、今回はあまり話す気にならなかった。人に話しかける際、必ず文頭に“你好!”を付ける運転手がいた。“你好,到哪里?”ならよいが“你好,到了”にはびっくりした、もしかしたら会社の従業員教育か? 20年前の方がタクシーを拾うのに便利だった。

街のレストラン……安く食べられる店が増えていた、ただし地元の情報がないと怪しげな店に入ることになる。“港式”広東料理が売りのカジュアルな店が流行らしく、私たちも何回か利用した。メニューがよく分からない、昔のような素朴な料理がない、どうも凝った料理が多いようだ、そこで暮らす人にとっては自分で作れるような“家常便饭”をわざわざレストランで食べる訳がない。一度個人レッスンの先生とそのような店に行った、先生曰く、自分の想像していた料理と来た料理が違う、名前が色々と多すぎてよく分からない、とのこと。中国の南方で長く暮らした人でさえそうなのだから、私たちが分からないのは当然だ。もう一つの特徴は“打包”がすっかり定着したようだ。ほとんどの店でOKだった。だが私たちのようなホテル暮らしでは“打包”しても意味がない、残念だった。“打包”を前提としないで量を減らして価格を抑えればと思うのだが、これはどう見ても中国人の感性に合わない。さらに料理の注文も欲しいものを選んで紙のメニューに○を付ける方式の店が何軒かあった。ここでも会話不要となる。

中南海……ふつうのタバコ。ふつうに吸える。私のお気に入り。

街の美化“讲文明”……20年前に比べて街はきれいになっている。ただし街を汚す人が減ったのではないらしい。人海戦術で街を掃除しているようだ。あれだけ国を挙げて“环保”を提唱するんだったらゴミを減らす教育が先だろうと我々日本人は思ってしまうが、それは内政干渉、人が余っているのだから掃除の人を雇うのも雇用対策として有効なのかも知れない。

<最後に>
香格里拉……浦東にある1泊正規料金2,000元ほどの豪華ホテル。どうせすべて英語で対応されるんだろうな、と思っていたらとんでもない、チェックインカウンターの美しいお姉さんは美しくかつ論理的な中国語、そしていかにも賢そうな話し方で対応してくれた、今回の滞在でこのような中国語を聞いたのは初めてだ。全く別の階級の人たちがそこにいた。2,000元は決して高くない、すべてがスムーズにストレスなく進む。宿泊の価値あり。
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by clingmu | 2007-09-05 15:51 | ひとりごと


水滸伝の言語に興味を抱く、ある語学教師のぼやき。ときどきゼミ連絡。
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