昨日、大学の推薦入試があった。推薦入試には「指定校推薦」と「自己推薦」とがある。前者は高校側が学生を推薦するもので従来からあった選抜方法だ。後者はここ数年新たに導入されたもので、受験生自身が「自分を推薦」するという選抜方法だ。
中国留学時代中国の人からよく言われた。“你太谦虚了。”私は相手の発言を軽く否定しながら、「君たちみたいに、できないこともできるなんて言う国民性じゃないんだよ」と心の中でほくそ笑む、けっして「謙虚」ではない。この夏の上海滞在でも妻が中国の人から同じことを言われていた。
「謙虚さ」は日本人の美徳である。AO入試や自己推薦入試は日本の社会に馴染まない、自分を推薦するなどもってのほかだ。国際化?主張する日本人?「謙虚さ」は「国際」的に通用する日本人としての立派な「主張」だと思う。
そういえば最近「手前みそだが…」と話を切り出す人がいる。「手前みそなら遠慮しろよ!」と即座に反応しそうになるが、そんなことを言ったら「KY」になる。どうやら「手前みそ」の流行は入試だけではないようだ。