水滸のことば



〈相~〉について(ゼミ6/19)

ゼミでここまで読んできた『水滸傳』第30回には〈相~〉という語がいくつか見られます。〈相帮〉〈相谢〉〈相看〉などの〈相〉には〈互相〉や〈彼此〉の意味がありません。これらの〈相〉は現代語〈相信〉の〈相〉にその痕跡を留めています。

また6/19に読んだ〈武松自从在张都监宅里,相公见爱……〉の〈见爱〉は「わたし(ここでは武松)を好む」の意味です。現代語では〈见怪〉や〈见笑〉といった語彙にその用法が残っています。

このような〈相〉や〈见〉の「指代作用」については吕叔湘氏に〈相字偏指释例〉〈见字之指代作用〉(いずれも《汉语语法论文集》所収)という論文があります。また、水滸の〈相~〉については香坂順一氏の論文があり、こちらの方はゼミで紹介する予定です。
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by clingmu | 2007-06-24 09:28 | ゼミ連絡
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水滸伝の言語に興味を抱く、ある語学教師のぼやき。ときどきゼミ連絡。
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