水滸のことば



ゼミ6/12

今年のゼミでは現代漢語と近代漢語の違いにできるだけこだわって『水滸傳』を精読しています。そのため話の展開がどうしてもゆっくりになってしまい、面白味には欠けるかもしれません。

6/12に読んだところは、武松が陰謀とは知らず張都監の呼び出しに応ずる場面。細かい事にこだわらない武松を〈武松是个一勇之士,终无计较〉と描写している箇所があります。ところがこの箇所、100回本より後に成立した120回本および70回本では〈武松是个刚直的人,不知委曲〉と字句に異同があります。100回本でも問題はないのでしょうが、後の展開を考え伏線としてこのような表現に変更したのでしょうか。

このように120回本や70回本ではたまに字句が異なることがあります。100回本を読んでいて、どうも読みにくいなぁ、と感じたら、120回本や70回本を調べてみましょう。睨んだ通り書き直しを発見すると、なんだ当時の人も読みにくかったんだ、と妙に安心することがあります。120回や70回の活字本なら図書館にいくらでもあります。第30回だけでもコピーして手もとに置いておくとよいでしょう。

さて武松の運命やいかに? それは次回のお話で。
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by clingmu | 2007-06-17 23:51 | ゼミ連絡
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水滸伝の言語に興味を抱く、ある語学教師のぼやき。ときどきゼミ連絡。
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